日本にはたくさんの野良猫がいます。元々は無責任な飼い主が公園や街角に捨てたものです。
そして子供を産み続け、過剰に増えた野良猫たちが様々な社会問題を引き起こしています。
そんな中、「いま生きている猫たちは殺さずに、子猫が新しく生まれないようにして数を減らす」
という 考え方があります。「TNR」と呼ばれるこの活動は
- Trap(トラップ:わなで捕まえる)
- Neuter(ニューター:不妊手術)
- Release(リリース:放す)
この3つの要素から成り立っており、世界中で野良猫対策の合言葉になっています。
また、こうして放した猫にエサを与え、糞を片付けるなどして地域の理解を求め、
一代限りの命を 大切にしようとすることを「地域猫」活動と呼びます。
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★ TNR手順 ★
まず猫の捕獲器で野良猫を捕まえます。猫の捕獲器は7000円ぐらいで
市販されています。貸し出している保健所や動物病院などもありますので、
問い合わせてみてもいいでしょう。(当サイトでも貸出を行っています)
次に猫を動物病院に連れて行き不妊・去勢手術を
します。野良猫を病院に連れていくときは受け入れ
OKかどうか電話で確認してからにしましょう。
安価で手術をしてくれる動物病院や助成金制度がある自治体もあります。
メス猫の不妊手術は必須です。(オスは状況に応じて)
手術をした印として「耳カット」を行います。
手術後1~2日傷の様子を見て、問題なければ元の場所に猫を放します。
飛び出して逃げますので、車などの通らない安全なところで放します。**************************************************************************
★ 管理人所感 ★
現在我が家の庭には2匹の野良猫が住んでいて、毎日エサをあげています。
幸運にもボランティアの方に不妊手術を 行ってもらうことができ、子猫が増えることもなく名前をつけて
楽しく世話しています。庭のうんこはやはり臭いです。以前は4匹いたのですが、少しずつ逝ってしまいました。
以前住んでいたアパートでは毎年のように子猫が生まれ死んでいきました。
冬の日に玄関前においた猫箱の中で 冷たくなっていたり、体が半分千切れた子猫を母親が鳴きながら
くわえているのも見ました。
エサはこっそり玄関の横であげていました。 気がつくと隣の家の人もこっそりエサをあげていました。
TNRという考え方を知って、捕まえて不妊手術をしようとも考えましたが、勝手に手術をしていいものか
どうか迷っているうちに引っ越すことになりました。
エサをあげる以上、その猫に不妊去勢手術を行う責任があるのかもしれません。
しかし、それがなかなかできないものなのです。 金銭的に負担してまで関わりあいたくないという
気持ちかもしれないですし、不妊去勢手術という命に傷をつける行為自体にも抵抗があるでしょう。
勝手に捨てて勝手にエサをやり勝手に迷惑がり勝手に手術をする。猫にとってみたら酷い話です。
しかし我が家の庭の猫たちは手術をしてよかった。そう思えて仕方がありません。
地域の野良猫問題すべてを解決することはできませんが、我が家の野良猫問題は解決しました。
もし皆さんの家に野良猫がやってきたら 、仲良くなって世話をしはじめたら、
不妊去勢手術をすることを考えてもらえたらと思います。